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相談内容
「外部環境が厳しくなる中、市場から求められる会社であり続け、業績拡大に本気で取り組むために管理職に対する方針発表会を行いたい。」とご相談を受けてご支援を行わせていただきました。
運送業を取り巻く外部環境の悪化に対し、組織全体で取り組んでいかなければならないという危機感を持たれている一方で社内の協調性が欠けているため、全員の目線を合わせたいという思いから今回、経営方針の策定支援をご相談いただきました。 -
支援内容
同社は和歌山県内でも有数の規模を持つ、運送業社様で経験豊富な従業員様も多数在籍されています。
一方で社内では十分なコミュニケーションが取れておらず、日々の業務においても足並みが揃わないことから外部環境が厳しくなる中、本気で改善したいとご相談いただきました。
【課題】
1. ビジョンや目標が共有出来ていない
企業規模が大きくなる中、目標やビジョンを共有する場がない状態となっており、管理職も含めて個々人が単調に業務をこなしている状態となっていました。企業として付加価値や組織力など規模以外の成長がないまま外部環境は悪化し、利益率の低下が発生していました。
2. 管理職が自身の役割を理解していない
社長は管理職に対し、指導を行っていましたが目的や目標、背景を伝えていなかったため、従業員の共感を得ることが出来ていませんでした。指揮命令系統も機能しておらず、会社が求める理想と現実に大きく乖離がある状態でした。その現状についても共有が行われていませんでした。
【経営方針発表の内容】
方針発表では現在の企業の状況とビジョンを明確にし、そこに向けた組織図の発表と求める姿の共有を行いました。また、各部署や各個人のアクションプランを作成し、それぞれの役割と求める要素を一致させました。
これにより、管理職のモチベーションが向上し、日々の活動から業績の改善にも繋がっています。
【まとめ】
今回の支援を通し、事業者様より「やっと改善のスタートラインに立てた」「改善に向けて動き出すことができていなかったので支援を依頼して良かった」と嬉しいお言葉をいただくことができました。
経営を行う上で従業員の方々とのコミュニケーションが難しい部分はあるかと存じます。とはいえ、コミュニケーションを疎かにするのではなく、社長として会社の進むべき方向性を共有し、示すことが大切だと感じました。
会社全体でコミュニケーションを積極的に行い、経営方針書に則った全員で協力し合える会社を実現できるよう引き続き、アクションプランの見直しや実行支援、業績の伴走支援を行わせていただきます。
経営方針
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相談内容
100年企業であり、経営理念は明文化されているものの、それが浸透しているとは言えない状態であり、過去の成功体験にとらわれ、持続的に成長していると感じることができなくなっていました。これまではビジネスモデルに助けられてきたが、時代が変わり、競合も増え、価格競争も激しくなってきた現在では既存のお客様に既存の商品を販売するだけでは生き残れない。実際に売上も横這いが続いていたのですが、管理職にも危機感がなくこのままでは衰退していくのではと初回無料経営相談時にお伝えいたしました。
そこで、以前に経営改善計画の策定のご支援をさせていただいた弊社にこれから向かっていくべき方向性や管理職の意識改革を含め、ご相談いただきました。 -
支援内容
この会社は良くも悪くも安定しており、管理職や従業員も会社に対して大きな不満もなくいわば“惰性”で仕事をしていても緊急性を要する問題は特になかったのです。
総じて「良い会社」なのですが、経営者は漠然とした不安を抱えておられました。
しかし、当社も管理職会議に何度か参加させていただきましたところ、いくつかの課題が見つかり、それが成長を促す組織になっていないことが分かりました。
1. ビジョンがない
総じて良い会社ですので離職率が低く、現在の管理職は50代から60代です。一方で中間管理職は30代前半が1名で、あとは20代から30代の一般職でした。業務的なことは管理職がすべて決めてしまい、中間管理職以下は言われた通りに業務をこなしている様子でした。一人前になり仕事を任せられるイメージや昇進のイメージが全く沸かず、ポストが空かなければ昇進できないような硬直性のある組織でした。また、給与面もエリア内での平均程度で不満もないが夢も目標ももちにくいと感じました。
そこで、当時7億だった売上高を5か年で20億まで引き上げようという壮大なプロジェクトを盛り込んだビジョンを策定しました。自社の強みや弱みの分析、経営戦略、アクションプランを5か年計画にまとめ、意図的に刺激を与えるために売上高を大幅に増加させる方法を採用しました。
ただし、その当時20億は現実的ではないことは皆心の中で感じていましたが、そこを目指すプロセスが大事だと常々会議でお伝えし、アクションプランの進捗を毎月確認していきました。その結果、5年経過時で売上高が15億まで増加させることに成功し、待遇も改善されたことで若手社員も入社するようになりました。今では若手社員を中心にした本当に20億円を目指すビジョンを掲げ、一般職や中間管理職が会社の中心的存在になりつつあります。
2. 人事制度がない
この会社では人事制度がなかったので、自分がどのように評価されているのか、何を頑張り、どうすれば待遇が良くなるのか、そもそも会社が何を求めているのかが明確にされていませんでした。そこで、20億を目指すプロジェクトで掲げたビジョンに盛り込まれている、経営戦略やアクションプランに関連させた人事評価制度を新たに作成し、運用を開始しました。会社が社員の昇給や昇進・昇格を判断するための参考になるだけでなく、各人が成長する方向性が分かるということを重要視しました。また、制度を導入することで評価結果をもとに上司と部下が面談する機会が増え、その結果ビジョンの達成に向けたアクションプランが進むようになったと感じています。
3. ビジョンや目標を共有する場がない
「会社がどこからきて、どこへ向かうのか」それを全社員が理解している企業は稀有だと思います。何度説明しても理解はできないかもしれません。しかし、それを理由に共有する場を持たないのは間違いです。会社の進むべき方向性や従業員の将来像を伝え続けることで持続的な発展や組織の活性化が促進されるのは間違いありませんので、この会社では1年に1回、ホテルの会議室を借りて年度方針発表会を行うことにしました。事務員や現場の作業者まで全社員を一堂に集め、ビジョンや予算、昨年のレビューなどを共有し、社内の結束を図りました。既に7回目を迎えましたが、縦割りや部門間の軋轢もほとんどなくなり、組織全体でビジョンの達成に向かうようになりました。
まとめ
この会社では既に経営理念がありましたので、ビジョン、中期経営計画、人事制度を導入させていただきました。また、毎月訪問させていただく伴走支援も行っております。まだまだビジョンを達成したというところまでは来ていませんが、少なくとも進むべき方向が明確になり、そこに向けて一歩ずつ登っていることは私どもも実感しております。今後も事業承継に伴い、経営陣の若返りも想定されていますが、ベテランの管理職も若手社員もビジョンの達成に向け、一体となって会社を盛り上げてくれると思います。