社員を教育し、モチベーションを向上・維持させる
皆さん、こんにちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
「情報が溢れ、何が正しい情報なのか分からない」そんな時はありませんでしょうか。
私も自社の経営や経営改善の現場で、毎日といってよいほど新しい情報や概念が生まれてくるので方向性を見失いそうになることがあります。
しかし、そのような時こそ原理原則に戻るようにしています。
思うに、マーケティングやイノベーションはもちろん必要なことですが、それよりも重要な経営者の仕事は「社員にやる気を出させること」です。
会社の発展は社員が生産的に、意欲的にさせられるかどうかにかかっています。
ビジネスは売る側も買う側も人によって成り立っているわけですから社員教育に尽きるということです。
しかし、大人が大人を教育するのは簡単なことではありません。
社員は会社よりも自分の価値観やエゴを優先する傾向が強いのは否定できませんし、経営者も必死で社員一人一人に向き合えるかというとそれも簡単なことではないからです。
社員のモチベーションを高め、生産性が高い組織にするには、社員の眠っている能力を開放させる取り組みが必要になります。
例えば、仕事を通じてどういう人生を歩みたいか、どんな人間になりたいか、どういう世界観をもっているかについて話し合い、共感できれば眠っている能力を開放することができます。
一番の問題は眠っている能力や潜在意識にアプローチしようとすると「精神論」や「スプリチュアル」みたいに捉えられるので非常に難しいということです。
しかし、指示命令や役職というツールを使わずに、経営者も社員も一人の人間として、同じ目標を一緒に追いかけるという姿勢をもって、腹を割って話す場づくりや、損・得を超えた助け合いなどを経営に織り込んでいけばこの概念はうまく溶け込んでいくと考えています。
労使の関係がナーバスになりやすい昨今ですので、関係が近過ぎることも別の問題を生む可能性もありますが、経営の方向性に迷った時は社員の能力を高め、組織を活性化するのが原理原則ですし、そのためには社員一人一人の眠っている能力を開放させなければならないと心に刻んでおきましょう。