皆さん、こんんちは。フラッグシップ経営代表、中小企業診断士の長尾です。
2025年の経営方針を発表するにあたり、この半年ほど自社のMVV(ミッション、ビジョン、バリュー)を再構築し、きちんと頭と心を整理して改めて表現しました。
経営コンサルタントという職業柄、様々な知識をインプットし、それらを体形立ててアウトプットするのでMVVにおいてもどうしても知識からのアプローチになってしまいがちです。
例えば、大企業やベンチャー企業などの有名な経営理念をたくさん読んで、それを反映させてしまうやり方です。
しかし、MVVの構築は知識からのアプローチは絶対にしてはいけないことです。
MVVは経営者や創業者の深層心理から導かれるものであり、綺麗な言葉を並べるだけではうまく機能しません。
そこで、今回はMVVを考える上でのプロセスについてお話しさせていただきたいと思います。
まず、経営者のこれまでの人生観を以下の切り口で検討します。
幼少期
大きな出来事(ターニングポイント)
人格や価値観の形成
起業したキッカケ・タイミング(創業の精神)
経営をスタートしてから得た価値観
上記の流れを見てみると、経営者の生い立ちから今日に至るまでを言語化することから始まっています。
生きていく中で様々な出来事や環境に晒されて、独自の価値観を持った人格が出来上がりますが、この価値観や人格が会社経営に大きな影響を与えます。
また、MVVは創業する直前に策定していれば、スムーズに判断軸や目指すべき場所が明確になるというメリットはあるのですが、経営者にとっては創業後に得た価値観や経験も特別なことが多く、それが経営者自身の人格形成や経営スタンスにも反映されていますので、創業時に策定したMVVを私のようにあるタイミングで見直すことがあっても良いと思います。
このようにMVVは経営者自身の人生観と照り合わせて策定することと、価値観や人生観が変わった場合には、改めて見直す機会を設けるのが良いでしょう。
決して、耳障りの良い言葉を並べるのではなく、自分のこれまでの人生をストーリーとして言語化し、その中から重要と思う価値観やキーワードをMVVとしてまとめましょう。
いかがでしたか。
今回は経営理念やMVVなど経営の根幹に及ぶ概念を整理するための、思考プロセスをご紹介しました。
それではまた次回です。