1on1ミーティングで被信頼感を高める

こんにちは、中小企業診断士の木戸です。
月1回、四半期に1回、半期に1回など、『上司と部下』や『経営者と従業員』で1on1ミーティングを実施している、または今はできていないが実施したいと考える企業、部署の方は多いのではないでしょうか。
1on1ミーティングの目的は、「信頼関係の構築」、「個々の成長促進」、「課題の早期発見」等があり、メリットとして「エンゲージメント向上」、「問題解決力向上」、「柔軟なコミュニケーション」等があげられます。
◆目的
・信頼関係の構築: 部下や同僚との間でオープンかつ継続的なコミュニケーションを促進し、相互理解を深める。
・個々の成長促進: 業務上の課題やキャリア目標を明確にし、パフォーマンス向上に向けたフィードバックや支援を行う。
・課題の早期発見: 日々の業務における障壁やリスクを迅速に把握し、適切な対策を講じる機会とする。
◆メリット
・エンゲージメントの向上: 定期的な対話により、従業員のモチベーションや組織へのコミットメントが高まる。
・問題解決力の向上: 個別の課題に対し、具体的な改善策や解決策を議論することで、組織全体の業務効率が向上する。
・柔軟なコミュニケーション: 上下関係を超えた対話で、組織内の情報共有が円滑になり、新たなアイデア創出にも繋がる。
また、実際に実施する上で、気を付けておくべき点もあります。
例えば、以下の5点などです。特にアジェンダは定例のテーマとトピックスに分けて、「お互いに何について話をして、どのような結論を出す“場”」なのかを認識していることは重要です。
◆実施上の留意点
・アジェンダの明確化: 事前に議題を共有し、双方が準備できる環境を整えること。
・双方向コミュニケーション: 一方通行のフィードバックではなく、対話形式を徹底し、意見交換を促すこと。
・定期性と継続性: 定期的なスケジュールを設定し、継続的に実施することで、信頼性と効果を確実なものにする。
・プライバシーの確保: 安心して意見を述べられるよう、個室などの環境で実施することが望ましい。
・フォローアップ: ミーティング後のアクションプランや進捗確認を徹底し、実践につなげることが不可欠。
これらのポイントを踏まえ、1on1ミーティングは組織全体のパフォーマンス向上と従業員の自己成長に大きく寄与する手法ですので、ぜひ、活用してください。
中小企業診断士 木戸貴也