経営方針を発表する

フラッグシップ経営代表の長尾です。
昨日、弊社の本社にて全社員参加の経営方針発表会を行いました。
この取り組みは5年ほど続けており、弊社の経営理念や年度方針、部署ごとの取り組みなどを発表する大事な行事です。
経営理念や経営哲学を書面で、言葉で、相手の顔を見て伝えることで一体感の醸成や社風の形成につながります。
多くの中小零細企業ではこのような取り組みを行っていませんが、会社の永続的な発展、組織力の向上には役員を含めて全社員が同じようなマインドで仕事に取り組むことは必須です。
むしろ、経営方針や考え方を共有せずに、会社を発展させ、安定した収益を出していこうと考える方が無理があります。
経営方針の発表は「した方が良い」ではなく「しなければならない」です。
とはいえ、自社で経営方針書を作成するのはなかなか難しいと思いますので、今回は弊社の経営方針書を少しご紹介させていただき、参考にしていたければと思います。
私は経営方針を複数のパートに分けて作成しています。
- 創業の精神・経営理念
- 会社概要(組織図、沿革、ビジネスモデルの説明など)
- 前期の振り返り
- 今期の方針(全社や部署別)
- 普遍的なマインドやマニュアル
(慣れない間はここまでの項目はなくても良いと思います。)
弊社の経営方針書は約90ページありますが、その内の40ページが「普遍的なマインドやマニュアル」ですし、「創業の精神・経営理念」も基本的には変わりませんので30ページくらいを毎期ブラッシュアップしています。
また、ゼロから自分自身の言葉や感情で表現することもありますが、本で学んだこと、他社様で成功している事例をカスタマイズするなど、これまでの経験や知識の中から共感するフレーズや考え方を引用することも多々あります。
経営者として伝えたいことのみならず、社員の皆さんにも自分の所属する部署の方針を発表していただきます。
個人的に経営方針発表会で大事にしていることは、単に方針書を読み上げるのではなく、社員の皆さんを高揚させる、やる気にさせる、入社して良かったと感じていただくということです。
売上予算等も入っているのですが、数字目標を全面に押し出すのではなく、我々のやり方でお客様に喜んでいただき、成果を全社員でシェアしましょうという伝え方を心がけています。
1回や2回でビジョンや理念、哲学は伝わりませんが継続することで共感する社員が1名でも2名でも増えていけば、数年後には大きな力になります。
座学での教育も否定はしませんが、経営方針の発表を全社で行うことは最高の人材育成の場になります。
経営方針についてさらに詳しくお聞きになりたい場合は、お気軽にお問い合わせください。