摩擦があるからこそ前に進む
こんにちは、中小企業診断士の木戸です。
仕事の方針や進め方、新たな手法などを取り入れようとすると一定数の反発を受けるものです。
く続けていることであればあるほど、反発が大きくなるものであり、この反発は自然な反応だとも思います。
反発されることや反対意見がでること、否定・批判されることを恐れ、方針を示すこと、新たな手法へ切り替えることに
踏み切れないと言う話を実際に経営者の方と話していると聞くことがあり、これも自然な考えなのかと思います。
しかし、一旦立ち止まって考えてみると余程のコンセンサスが社内で取れている、全体で共通認識を持っていることでない限りは、
対立意見や反発があって当たり前であり、何も反発がないのであれば、それはその程度の方針や手法なのかもしれません。
私は、対立意見がでること、否定や批判がでるようなアイデアが良いアイデアの条件と考えています。
現状を打破するような方針や手法は、反発を受けるものであり、この反発が無ければ物事は前に進まないと考えているからです。
誰もが当然に受け入れられるアイデアは素晴らしいアイデアとも捉えられますが、当たり障りが無く当たり前すぎて効果が低いアイデアかもしれません。
摩擦がなければ空転するだけで前には進まない恐れがあります。
新たに経営方針を策定すること、事業承継後に新経営者が新たな方針を打ち出すことなど、
評価制度を見直して重視するポイントを変えることなど新たな方針や進め方、手法を採用することは経営の節目節目で発生します。
誰しも、意見を否定されたり、反発を受けたりすることは心地よいものではありません。
しかし、摩擦は前へ進むためのエネルギーであり、抵抗力さえも推進力に変えることで、より良い会社を目指してみませんか。
一度、経営方針を策定・発表された方や年度方針やアクションプランを作成し、全社で実行された方からは、
「また、来年もやりたい」との感想をいただきます。
初めは上手く行かない、浸透しないこともあったそうですが、粘り強く取り組むことで、抵抗力が推進力に変わり、
会社が良くなったことを体感していただいたのかもしれません。
中小企業診断士 木戸貴也